==れんこん===
泥水に浮かぶ、すがすがしい花影が印象的な水蓮。乱世の時代、人々はその水蓮の姿から何を思うのでしょう。れんこんは、そんな水蓮の根ではなくて、じゃがいもなどと同じく、栄養分を蓄えた地下茎になります。あの穴は根も茎も葉にも通っていて、このなかを必要な空気が通っているそうなんです。昔からユーラシア大陸に広く自生していたものを古代のインドの人々が栽培しはじめたようです。しかし、そのころのインドでは、観賞ように栽培されていたようで、中国に伝わったのちに、食用にもちいられはじめたようです。
でんぷん、蛋白質、ビタミンCに冨み、アルカロイドも含むれんこんは、それ自体の生命力もすごいもので、2000年も昔の水蓮の種子が発芽した事からも窺えます。旬は秋から冬にかけて、太くて重いまっすぐなものがいいでしょう。切ったあとは酸化して黒くなりやすいので、すぐに酢水にさらすといいでしょう。
==白菜===
==白菜===
以前何かの雑誌の記事で、バッタかなにかの虫が1匹とまった白菜の置物を見た事があります。確か古い時代の中国の物だったと思いますが、ヒスイのようなきれいな緑色と白のグラデーションを上手く活かしたもので、とても美しく印象に残っています。野菜も果物も食べるだけではなく、鑑賞の対象としても美しいものなんだとあらためて思わされました。
日本の冬の野菜として、また韓国キムチの材料としてあまりにもポピュラーなこの白菜も、実は大正時代になってからその名が知られるようになったようで、一般に野菜として普及したのは昭和30年も近いころだったようです。日本には18世紀の終わり頃に中国から入ってきました。その頃は「唐菜」と呼ばれており、現在の白菜とは違い、葉の開いた不結球型のものでした。現在の日本で普及しているタイプの白菜が普及したのは、日清戦争の後で、中国や朝鮮半島に出兵した日本の農民たちが現地から持ちかえった種が広まったものだそうです。
原産地は中国大陸、しかしその原種である菜の花は中央アジアだそうです。ビタミンCが豊富ですから、冬の風邪予防にも一役買いそうですね。色が白くて巻きのしっかり詰まった重いものがいいでしょう。霧吹きで湿らせてから新聞紙でくるんで保存するといいでしょう。また、半分に切ってあるものよりまるまる1個のもののほうが長持ちします。
