==おたま菜==

==おたま菜==
私の暮らしている静岡県東部では、スーパーでもよく見かける野菜ですが、「おたま菜」と聞いてもピンと来ないかも知れません。一般的には体菜(たいな)・杓子菜(しゃくしな)などと呼ばれているようです。
原産地は中央アジアの非結球(球状に丸くならない)のアブラナ科の野菜です。茎は白くすっと長く伸びており、その先に楕円形の葉っぱが付いています。その形が「杓子」に似ていることから「杓子菜(しゃくしな)」と呼ばれているようです。
旬は10〜6月。栄養面ではカロチンやビタミンCなどが豊富です。
同じ仲間の「チンゲンサイ」のようにくせのない味が調理しやすく、しゃきしゃきと歯ざわりが良く、茹でたり炒めたり浅漬けにしたりと色々と用途が広い野菜です。あまり長持ちしないので早めにいただきましょう。

==ルッコラ==

==ルッコラ==
ルッコラは、キャベツ、大根、ハクサイ、ブロッコリーなどと同じ、花弁の数が4枚で十字状のアブラナ科の一年草です。
原産地は地中海沿岸、ハーブの一種でイタリアでは、『ルーコラ』または『ルケッタ』と、英語では『ロケット』と呼ばれます。又、日本名として『キバナスズシロ』という呼び名もあります。
ルッコラはエジプト時代の昔から栽培されているそうで、当時より強壮作用があるとされ、そのために『ほれ薬』としての効果があるとされています。あのクレオパトラも大好きだったようです。日本では1980年代のイタリア料理ブームとともに市場に出回るようになりました。
栄養面では、カルシウム・マグネシウム・鉄分などのミネラル成分や、ビタミンC・食物繊維などがとても豊富に含まれています。ゴマのような風味とほのかな辛みが特徴で、主にやわらかい若葉を生でサラダとして利用します。成長とともに苦みが強くなりますが、炒めるなどして加熱することで弱まります。よく熱々のピザに載せられていたりしますね。本来の旬は夏から秋にかけてですが、現在ではハウス栽培などで1年を通して栽培されています。選ぶときには、葉に張りがあり、色鮮やかなものがよいでしょう。
保存するときには、湿らせたキッチンペーパーで茎の切り口を包んでから、冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。

==ピーマン==

==ピーマン==
ピーマンはナス科の野菜。トウガラシの一種で、辛味成分のカプサイシンがほとんどなくて甘味のある種類のことです。
原産地は中南米、コロンブスがスペインへと持ち帰ったものが巡りめぐって日本に辿りついたのは16世紀、この頃には辛味の強い唐辛子としてかなり普及していたようです。辛味のないピーマンが一般家庭に普及したのは昭和30年代中頃です。旬は7月から10月頃にかけて。また、赤ピーマンは緑のピーマンの完熟したもので、緑のものよりも甘く、βカロチンは緑のものの20倍も含むそうです。中には完熟してオレンジや黄色になるものもあります。
ビタミンCも豊富で、一般的に熱に弱いビタミンCですが、ピーマンに含まれるビタミンPがビタミンCの加熱による損失を防いでいるようですので、βカロチンの吸収率を高める為にも、油で炒めたりするのもいいでしょうね。そのほかカリウムも含まれています。
赤のほかにも黄色、紫、白、黒、茶色などカラフルなものが出ているので、いろいろと混ぜて使ったら楽しいですね。
選ぶときは色が濃く鮮やかではりのある、ヘタの緑色が鮮やかなものがよいでしょう。
保存するときには、ビニール袋に入れて呼吸ができる様に密閉をしないようにして、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。