==えんどう(豌豆)==

==えんどう(豌豆)==
えんどうの歴史は古く、原産地はメソポタミア地方です。涼しく乾燥した気候が向きます。ギリシア・エジプト時代から栽培されていたそうで、日本には9世紀半ばに中国よりもたらされたといわれています。旬は春から夏にかけて。
えんどうには、未熟な莢ごと食べるさやえんどう(莢の表面がキュッと絹づれに似た音がするので”絹さや”とも呼ばれる)と、未熟な莢の中の柔らかい豆を食べるグリンピース、完熟した豆を保存用に乾燥するものとして、うぐいす餡の原料の青えんどう・蜜豆に入っている赤えんどうがあります。また最近、さやごと熟した実も食べられるスナックえんどう(スナップえんどう)やさとうざやも人気があります。その他えんどうの新芽で、カイワレ大根に似ていて、葉を食用にする『豆苗』もあります。
変わったところでは、古代エジプトのツタンカーメン王の王陵の副葬品の中から発見され、約3000年の後の現代に発芽して栽培されるようになった『ツタンカーメンのえんどう』があります。これはさやが紫色で、中の実は茶色です。
栄養面ではビタミンC、カロチン、カリウム、たんぱく質、鉄、ビタミンBが豊富で、更に食物繊維も沢山含んでいます。また、成熟前に摘み取られる莢えんどうは、ビタミンCが特に豊富です。
さやえんどうを選ぶときはガクの部分が新鮮で、莢に張りと艶のある色鮮やかなものが良いでしょう。また、さやえんどうは火の通りが早いので、塩を加えた湯でさっと茹でて直ぐ冷水で冷やすと鮮やかに色が出ます。
保存するときは、乾燥しやすいのでビニール袋などにいれて、冷蔵庫で保存します。