==紫蘇・しそ==

==紫蘇・しそ==
私もよく「しそふりかけ」などよく御飯にかけたりしていただいていますが、その他天ぷらにしたり、薬味に使うなど色々と使われる野菜です。変わったところでは、急須に茶葉と一緒に大葉を数枚入れる「大葉茶」などいかがでしょう。さっぱりとして、夏バテ予防に効果ありです。
紫蘇の原産地はヒマラヤから中国にかけてといわれています。日本では10世紀頃から栽培されて来たそうで、現在では愛知県の豊橋が日本でのその主な生産地となっています。紫蘇は葉、芽、花穂、実を絞って取るしそ油など、ほとんどの部分を使用でき、栄養的にはカロチン、ビタミンB1・B2・C、鉄分・カルシウム・カリウム・
マグネシウム・亜鉛・マンガン・銅などのミネラル成分や食物繊維が豊富です。
「大葉」と呼ばれる葉が緑色の「青じそ」と、紫色の「赤じそ」がありますが、「赤じそ」はカロチンが「青じそ」よりも少ない以外ほとんど同じようです。 又、梅干の赤色は、この赤じその色素が梅の出すクエン酸と反応して出るものです。
紫蘇と言えばやはり香りが命。その香り成分は、「ベリルアルデヒド」という物質です。これは防腐作用・抗菌作用がとても強く、食中毒予防、解熱、鎮咳、鎮痛、消化不良などに効果があります。又、消臭作用もあり、ストレス緩和の効果もあるそうです。最近では、抗酸化作用・中性脂肪の低減作用のあり、「赤紫蘇」に豊富に含まれるポリフェノールの一種の「ロズマリン酸」や、新陳代謝を促進して、悪玉コレステロールの低減作用や大脳の活性化効果のある「αリノレン酸」なども注目されています。
選ぶ時には、葉の付け根がしっかりした、葉に張りのあるものが良いでしょう。ハウス栽培で年中ありますが、初夏のものが旬です。湿らせたキッチンペーパーで包み、更に上からアルミ箔に包んで冷蔵庫に保存すると長持ちします。