南部鉄器について

今から四百年以上前、明国より伝来した茶道が風流を貴ぶ京都の貴人の間で愛好され、その後二百年を経て遠くみちのくにあって茶道に造詣の深かった南部三十四代藩主利雄公が領内特産の鉄・木炭を用いて茶の湯釜を造ったのが南部鉄器の始まりです。 南部藩では代々この職人を「お釜師」として召し抱え保護奨励したので名匠が輩出し、渋くて優雅な趣を重厚な品位で表現した名器が多く世に送り出され、幕府への献上品、他藩への進物用等となり上流社会、茶人、識者の間ではきわめて貴重な品として愛用されました。 このように南部鉄器は茶道精神を背景として只管芸術的真価の具現に徹した長い歴史の間で育まれました故にその作風は他の追随を許さないものがあります。近年では南部鉄瓶・鉄鍋等が貧血予防になるという医学的証明がなされてから更に人気を集めております。 又、記念品・贈答品など鋳込名入などにもご相談に乗らせて頂きます。